2015年12月03日

私がサンダーを好きな理由


OKCからこんばんは。
YOKOです。

今日はちょっと思うところがあって、私がサンダーを好きな理由について、改めて書いてみました。

私にとってオクラホマが地元のような意識になっていて、サンダーは地元チームだから無条件で好き!というのは多少あると思います。

でもじゃあ私がエスパルスやジュビロにはまらなかったのはなぜなんだろう?って。

記事を読んだり、選手のインタビューを聞いたりした時に、うるっときてしまうポイントがキーなんじゃないかと思って、その視点で書いています。

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11月半ば過ぎ、オクラホマ州の殿堂入りをしたKDがその式典のスピーチで「オクラホマで良かった」と語り、KDママも「KDとオクラホマは合っているのよ」とコメントした。

11月末にはアダムスのドキュメンタリーが放送され、その中で彼のメンターかつコーチが「オクラホマが(チームとしても地域としても)アダムスには良い環境だった」と話していた。

サンダーの選手やその家族が、「オクラホマで良かった」と言う度に、私の胸は熱くなる。涙がこみ上げることも少なくない。


サンダーファンにとっては聖地であっても、オクラホマはやはり一般的には「なぜそこに行くの?」と言われる地域だ。

ここには青い海やビーチもなければ、高くそびえる山もない。観光客が押しかけるような夢の国もないし、ハリウッドやブロードウェイのような華やかさなんて全くない。

ここにあるのは、ただただ普通の生活。地元に対する想いが強く、カレッジスポーツに盛り上がり、家族や友達で集まってBBQを楽しむ、そんな平凡な生活。

少しだけ他と違うことがあるとすれば、楽しい喜ばしいイメージよりも、連邦ビル爆破テロ事件や竜巻被害といった、悲しいイメージがついてまわる州だということだろう。

でもその経験があるからこそ、オクラホマの住民は辛いことから何度でも立ち上がる強さを持っている。コミュニティの絆も固い。オクラホマにあるのは、辛い悲しい経験から培ったその強さと優しさといってもいいかもしれない。

とはいえ、その強さと優しさがあるからオクラホマに行きたいとかオクラホマに住みたいという人はいないだろう。そういう魅力に欠けるのがオクラホマという場所だった。

そのオクラホマのイメージを一変したのがサンダーだ。オクラホマといえば、オクラホマシティ・サンダーのホームとして知られるようになった。サンダーを観るために他の州から他の国からファンがやってくる。チェサピークアリーナのあの熱気を肌で感じたくてファンがやってくる。サンダーがいる、サンダーの選手がいるオクラホマシティに行きたいとそう思う人達がいる。

変えたのはイメージだけではない。オクラホマシティでは、サンダーが来てから開発の速度が上がっている。ダウンタウンやブリックタウンにはホテルが増え、若者向けのアパートメントが増え、今もまだ建設が進んでいる。街の中心だけでなく、周辺でもその傾向が見受けられる。サンダーだけの効果ではないかもしれないが、それをきっかけにしてオクラホマシティは確実に進化しようとしている。

初めて地元に来たメジャースポーツチームだから、ということもあって、サンダーは弱くても大歓迎された。負け越しても暖かく迎えるファンに応えるように、サンダーの選手や球団組織はコミュニティとの絆を深めた。そしていつしかサンダーは、KDやラスのようなスーパースターを有する優勝候補と呼ばれるチームとなり、そのファンはNBAで一番と言われる程に熱い応援で有名になった。

そしてオクラホマシティ・サンダーは、オクラホマ州にとっての、オクラホマの住民にとっての、希望となり、誇りとなっていった。住民のサンダーへの愛はファンとしてのそれを超え、より密接に生活の一部となっている気さえする。

そしてその愛は、決して一方通行ではない。

DC出身のKDと、ロス出身のラスが、ここオクラホマシティに住んでいて、ここでの生活を楽しんでいる。この何もないオクラホマシティで、Oklahoma Cityという地名を胸につけて、バスケットボールができることを誇りに思ってくれている。

オクラホマという、本当に普通で、これといったエンターテイメントもない地域に、NBAのスターがいてくれるということ。オクラホマシティに住むことを決断し、ここでの生活を楽しんでいる選手がいるということ。

オクラホマシティでの生活を受け入れてくれるというだけで、私の中でその選手の株は上がる。つまりサンダーに来てくれる選手はそれだけで好きになる。

ここでの生活が楽しめるのは、家にいるのが好きか、家族との時間が大事と考えているか、娯楽はゲームと映画とボーリングで十分と思っているか、そういう平凡な生活で満足できる選手(オフシーズンはともかく)。

まずそこで、私はサンダーに来る選手の人柄を好きになる。

おそらく、サム・プレスティGMも選手のそういう人柄や価値観を見ていることだろう。サンダーというチームのカルチャーに合うかどうかというのは、チームのシステムや戦略に合うかということと同時に、この場所、このコミュニティに馴染めるか、共感できるかということも重視しているはずだ。

昨年のオフシーズン、KDとラスがパウ・ガソルを熱心に勧誘した話を耳にした人も多いのではないだろうか。最終的に、彼はシカゴを選んだ。サンダーを選ばなかった理由のひとつは、オペラを観に行けなくなるからだったと言われている。大都市で華やかな文化に慣れ親しんだ選手には、ここオクラホマは魅力的ではない。そういうことなのだ。

チームが強いから、KDとラスがいるのだから、サンダーなら喜んで行くという選手はたくさんいるかもしれない。でも、パウ・ガソルのように、チームがオクラホマシティにあるということが理由で躊躇する選手(家族)もおそらく少なくないと思う。

だから、サンダー(=オクラホマシティ)に来てくれる選手にはいつも感謝しているし、彼らがオクラホマシティにいてくれることはすごいことだと思っている。そして、ここが気に入っているとか、ここで良かったとか、そういう発言を聞くたびに私は胸が熱くなる。


私はサンダーが大好きだ。

あの危なっかしい情緒不安定なところも、爆発的で勢いがあるところも、チームが仲良しでベンチが楽しそうなところも、静のKDと動のラスのデュオも、アダムスのポーカーフェイスも、アンドレの優しさも、モローの熱さとクールなクイックリリースも、挙げたらキリがないほど、サンダーというチームとそこにいる選手が大好きだ。

でも私がサンダーを好きな一番の理由は、サンダーがオクラホマシティという何もない場所にあるからなのかもしれない。

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