2013年09月13日

気象界の聖地でもある、オクラホマ 〜その天候について

OKCからこんばんは。
yoko_okcです。

今日は久しぶりに少しだけ雨が降り、夜は涼しくなりました。

特にゴロゴロと雷がなった記憶がない(くらいちょっとだけ天気が悪くなった程度だった)のですが、ルーキーのスティーブン・アダムスが、こんなことをつぶやきました。


すかさずロイス・ヤングが返します。


「こんなもんじゃないよ」って。

私をはじめ、きっとオクラホマの皆が思ったことだと思います。

これで "LOUDEST" とか言っちゃあいけないよ、アダムスくん。

サンダーシーズンは4月からだよ!

そんなわけで、今日はオクラホマの天気のお話を(ちょっと長いです)。


いや、実は、アダムスくんがそんなことをつぶやいたから天気の話をしようと思ったんじゃないんですね。

ちょっと前から天候の話は準備してたんですが、今日書こうと思ったきっかけは別のツイートでした。

それはサンダーファン友のえみさんのつぶやき。

日本時間の9月13日(金)の23:30から、日テレの『アナザースカイ』がオクラホマなのだけど、「気象界の聖地、オクラホマ」と紹介されているのはどういうこと?みたいな。

以下、日テレの番組表からの引用
石原良純が気象界の聖地へ!アメリカの大自然オクラホマの大地で気象予報・竜巻研究の権威、86歳現役日本人研究者と再会。牧場の多いオクラホマ、日本の技術でおいしくなったという、最高のステーキをいただくはずが…驚きの展開!災害の予想と告知と避難、自然と共に生きることの葛藤。気象予報の難しさを語る。なぜ俳優・石原良純は気象予報士になったのか?理由は父・慎太郎との思い出にあった!?


いやいや、オクラホマはサンダーファンの聖地のはずであって、気象界の聖地じゃないよね・・・?

そんな疑問を持つのもわかります。

オクラホマシティサンダーを通してオクラホマを知ったサンダーファンにとっては、オクラホマはサンダーファンにとっての聖地。

でもサンダーが来る前から、オクラホマは実は気象界では有名な場所なんですね。

有名な理由を詳しく話す前に簡単にオクラホマの天候について説明しておきましょう。

基本的には、オクラホマは温暖な気候とされます。

緯度も東京と同じくらいで、月別の平均最低気温と平均最高気温を比べても、東京とオクラホマシティとではそれほど違いません。

ただし、敢えてそこに経験に基づく個人的見解を付け加えると、こんな感じです。

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夏は東京よりも早く(6月から)暑くなり、その気温は東京よりも暑く(35℃超えは普通で、7月、8月は40℃前後になる)、残暑も厳しい(9月の今も暑い日は35℃)。
(湿気がないからカラッとしてるでしょ?と聞かれるが、意外と湿度はあると思う。)

秋は悲しいほど短く、紅葉を楽しむ暇もなく冬がやってくる。
(NBAが始まる頃が一番過ごしやすい時期かも。でも11月後半には急に冷えてくる。)

冬は豪雪というほど雪は降らないけど、風が強くて冷たいので体感温度は常に零下。

そして、待ちに待った春。

過ごしやすいはずの春が、一年で一番大変な気候(雷雨、竜巻)の始まり・・・。
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つまり、数字上は似た気候かもしれないけれど、オクラホマはちょっと極端な傾向があるんじゃないかなあと個人的には感じます。

さて、オクラホマを有名にしている、一年で一番大変な、春の気候のお話。

それは4月から6月(7月)の時期。

ちょうど、NBAのレギュラーシーズンが終了し、プレイオフを戦うまさにそのタイミング。

メキシコ湾からの暖かく湿った風と、カナダの寒帯大陸性気団からの冷たく乾燥した風がぶつかって、オクラホマに独特の気象条件が生じます。

その結果、激しい雷雨(サンダーストーム)と竜巻が発生するわけです。


激しい雷雨っていってもイメージ湧かないかもしれませんが、これがオクラホマの代表的な(?)天候で、すさまじいんです。

オクラホマシティに来たNBAチームがサンダー(雷)という名前を選んだのも、ひとつにはこれがオクラホマの特徴を表しているからで。

それまで普通に晴れていた空が、急にある方向からどんどん真っ黒になってきて、突然雷が鳴り響きます(ランブル登場ですね)。

それは昼夜を問わず、そしてものすごく大きな音。

もちろん稲妻も光り方が尋常じゃなくて、夜寝てても、その一瞬の明るさとその後のドーンッという音で目が覚めてしまう程です。

そして、一気に雨が降り出します。

雹(ひょう)もよく降るんですが、ビー玉サイズは当たり前で、ゴルフボールくらいになる時も。

なので、この時期に雷が聞こえてきたら、車を屋根のあるところか、木の下か、とにかくひょうを避けられるところに避難させないと、車がボッコボコになります。

もちろん、人も表に出ないようにします。

サンダーストームの後は、ひょうのせいで屋根に穴があいたり、窓ガラスが割れたりした家でブルーシートが大活躍していて、保険屋さんが忙しくなるそうです。


そして、このサンダーストームと同時にやってくることが多いのが、竜巻

雨がたくさん降っていれば竜巻は逆に発生しにくいようですが、とにかく不安定な気象条件になるので、何がどうなるかわからないのですよ。

竜巻は、オクラホマで年間平均50個くらい発生すると言われていて、その中には今年の5月20日のような、甚大な被害をもたらす巨大竜巻もあったりするわけです。


だから、このオクラホマ特有の気象条件の下、観測データを集めて雷雨や竜巻の予測をしようと、各種研究機関がここオクラホマに集結しているのです。

どんな機関があるかというと・・・(Wikipediaより)
ノーマン市のオクラホマ大学キャンパスに隣接してナショナル・ウェザー・センターがあり、地域のみならず全米の気象条件の研究を行う機関がある。また急激な雷雨や竜巻などのSever Stormと呼ばれる気象条件の研究・予測を行うStorm Prediction Center、暴風雨研究所、警戒警報訓練所もここを本拠地としている。これらはアメリカ国立気象局の下部組織である。


オクラホマのサンダーストーム竜巻

それは日本で言う地震のような位置づけと言ったらわかりやすいかもしれません。

TVではこの時期、日本で地震警報が流れるときのように、片隅に、オクラホマ州の地図とともにサンダーストーム注意報/警報、竜巻注意報/警報が映され、どこで発生し、どこに向かっているかがわかるようになっています。

そして、危険な状態になれば、警報が鳴り響きます。

もちろんきちんとした予測の下に警報が出ることがとても大事になり、その研究を長年オクラホマで続けているのがオクラホマ大学の佐々木嘉和名誉教授で、この分野の権威と言われている日本人です。

今夜の放送で、石原良純さんが再会するという日本人研究者はおそらくこの佐々木名誉教授でしょう。

私も昔お会いしたことがありますが、とても物腰の柔らかい、話しやすい方でした。

そして、「いざとなったらバスタブに布団を持って逃げるように」と私に教えてくれたのは、佐々木教授でした。

当時、竜巻のことなど何も知らなかった私でも、専門家が言うんだから間違いないと思い、その後色んな人にその話をしていたことを思い出します。

今日の放送を私はライブで観ることができませんが、オクラホマのまた違った一面が見れると思いますので、是非皆さん、観てみてください。

そして良かったら感想を聞かせてくださいね。


また、もしプレイオフの時にオクラホマに来ようと思っているサンダーファンの方がいましたら、その頃の天気には本当に要注意ですよ。

万が一のときは、「バスタブで布団をかぶる」

忘れないでくださいね。


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